お部屋の結露防止!押さえておくべき湿気対策とは

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お部屋の窓や壁に発生する結露。外気の夜昼の寒暖差が激しくなる今の時期、室内はジメジメする上に、結露には必ず水分が大好きなカビの繁殖がセットでついてくるのでとても嫌なものですよね。今回はそんな嫌われ者の結露それに伴うカビ対策をお教えします。

対策を立てるには、まず敵を知らなければなりません。そもそも結露とはどのような仕組で発生するものなのでしょうか。

結露とは、温度差により空気中の水蒸気が水滴となる現象をいいます。冬場に発生する印象が強い結露ですが、夏場にも発生します。冬には、夜間の放射冷却(晴天日の朝が最も冷却)によりコンクリート壁が冷込み、 室内外の温度差により発生します。夏には梅雨、台風など雨が降り続いた後に突如晴天が訪れ、 高温多湿となった外気が室内に流れ込んで低温な壁に触れて発生します。

マンションは一般木造住宅に比べ気密性が高く、 コンクリートは約10年間にわたってコンクリート中の水分を外へ放出していきます。 特に建築後1~3年の間はその放出が著しいとも言われていますので、閉めきった部屋では結露が発生しやすくなります。

天気予報では、湿度○○%と言う表現を使っていますが、実際には、ある温度の空気中に含むことが出来る水分の量を100%として、それに対して何%の量であるかを言っています。 それは、温度によって空気中に含むことが出来る水分の量は異なっているからです。 中学校の理科で「飽和水蒸気量」という言葉を習った記憶があると思いますが、空気は高い温度になるほど多くの水分を含むことができ、低い温度になるほど少ない水分しか含むことができず、空気が低温となったときに空気中に水蒸気として存在できなくなった水分が結露として発生してきます。

結露には、目に見える (1)表面結露と建物の内部で起こる (2)内部結露の二つがあります。

(1)表面結露

朝起きると窓ガラスの表面にびっしり水滴がつく。
冬、締め切った部屋の中で鍋物やお湯を沸かすと窓などに水滴がつく。

(2)内部結露

押入の床や壁のクロスからカビが生え、あるいは湿っている。
畳をめくると畳の裏面と床が湿気ている。

 

また、結露とセットになって発生するのがカビです。カビは、(1)温度、(2)湿度、(3)栄養、(4)酸素の4つの条件が満たされると活発に繁殖が始まります。

カビが好んで発生する場所は
1.結露の発生する場所(外周に面した壁、押入)。
2.湿度が高くなる水回り(台所、浴室、洗面所、便所)。
3.空気の対流しない場所(家具裏)です。

結露、カビの対策

そこで、結露やそれに伴うカビの発生を予防するための工夫を部位別にご紹介しましょう。

台所

料理をする、お湯を沸かすだけでも水蒸気が出ます。調理、炊飯、皿洗い時は換気扇を必ず回し、使用後もしばらく回すようにしましょう。

浴室

最も大量の水蒸気の発生源です。入浴後も、必ず換気扇を回しておくか窓を開け、お湯を残す場合は必ずフタをするようにして、入浴後は特に浴室の扉は開放しないようにしましょう。

寝室

人の水蒸気発生量が多く、夜間温度低下により窓ガラスが結露することがあります。就寝前の窓開けによる換気で結露が軽減されます。ベッドは壁から5cm以上離すようにしましょう。

暖房器具を使用する部屋

石油ストーブなど開放型のストーブは、発熱と同時に水蒸気を放出します。できれば石油ストーブ、石油ファンヒーターは使用しないようにし、使用する場合はこまめに換気を行うようにしましょう。エアコン、床暖房.パネルヒーターなど水蒸気を発生しない暖房器具を利用するのがベター。

梅雨時の部屋

室外も室内も温湿度が高く、少しの水蒸気の発生で結露しやすくなります。エアコンの除湿機能が有効です。温度が低く、湿度が高い場合は、除湿器が有効です。雨の日は、外の湿気が部屋の中に入り込むので、窓を開けて換気するのは逆効果になります。

押入れ、収納

温度が低く、通風も悪く、高湿度になりやすい場所です。(特に外壁に面した北側の押し入れなど。)収納物を外壁に面した壁より数cm離し、目一杯収納しないようにし、スノコを壁・床に敷き、通風を良くしましょう。夜間は扉、ふすまを開けておくのも有効です。

家具の裏

空気がよどみ温度が低い家具の裏面の壁は結露しやすい場所です。外壁に面した壁に家具を置くときは要注意。壁との問を5cm以上開け、スノコを敷いて床から2cm以上開けると空気か通りやすくなります。

ガラス窓

室内側で表面温度が最も低く、冬期に結露しやすくなります。暖房器具を窓側に置く、窓が曇り出したら換気を行う、結露したときは、こまめにふき取るなどの対策を取るようにしましょう。

室内での洗濯物

室内に濡れたものを干すと、部屋の中の湿度が高くなります。部屋の中には干さないのがベター。どうしても干すときは、閉めきった浴室に除湿器または除湿機能付き乾燥機を置いて干すようにしましょう。

留守がちな部屋

盲点になりがちですが、朝食や夜の食事で発生した水蒸気を閉じ込めたまま、外出・就寝することが多く結露しやすい場所です。昼一日中換気扇を回しておくか、帰宅後各室の窓を10分ぐらい開け外の空気を入れる。外出時に除湿器をつけておくようにしましょう。

エアコン

機械内部がカビで汚染されていることが多いため、始動時には30分ほど送風運転でカビの胞子を飛ばし開放した窓から外へ出すようにしましょう。止める前も送風運転に切り替え、カビの原因になる内部にたまった水滴を乾燥させると有効です。カビやダニの発生を防ぐためには、室内の湿度を50%以下に保つことが有効です。

ダニに関して

湿気、カビとくればさらにセットになって発生するのがダニ。刺されるとかゆくなるツメダニ、喘息やアレルギー性鼻炎などの原因になるヒョウヒダニなどがあります。ダニはフケや食べ物のかす、カビなどを食べ、どこの家にもじゅうたんや畳、布団にたくさんおり、普段はおとなしくしています。しかし、温度が25~28度、湿度が75~85%になると繁殖に最適の条件がそろい、大発生する可能性があります。

予防策・退治のポイントは、掃除と乾燥(換気)です。大発生の時期の前に、じゅうたんや畳をあげ、大掃除をするとかなり被害は減ります。軽くでもよいので、毎日部屋に掃除機をかけるようにしましょう。

カーテンは年2~3回洗濯するようにしましょう。年に1回も洗濯されないご家庭もあるようですが、カーテンにもホコリ、カビ、ダニがついています。冬には結露のためにカビが多くなります。

布団もダニのすみかです。ダニは熱に弱いので布団乾燥機で乾燥させ、細かいフィルター(ヘパフィルター)付きの掃除機で吸うのが最も効果的と考えられます。日干しでも、ある程度死にますが、たたくと中のダニが表面に出てきて、そのままでは逆効果となります。車をお持ちの場合は、夏場の昼間の車内に布団を入れておけば、布団の中のダニは熱でほぼ死滅します。

 

いかがでしたでしょうか。

賃貸住宅などで壁クロス等にカビを発生させてしまった場合、借主の過失として原状回復費用を請求される場合もあります。カビやダニが発生した部屋での生活は、健康面でも深刻な被害が生じる場合があるので、事前にできる限りの対策を行っておくようにしましょう。