備えあれば憂いなし!水栓器具のパッキン交換を覚えよう

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家の蛇口(水栓器具)から突然水漏れして慌ててしまった経験はありませんか?

蛇口の水漏れは突然起こるのが特徴です。一口に水漏れと言っても原因は様々で箇所によって直し方は異なりますが、原因は水栓器具の内部のゴムパッキンが経年劣化して起こることがほとんどで、このゴムパッキンを新しいものに交換することにより水漏れは止まります。

水漏れの種類によって 交換作業が簡単なケースから難しいケースまで様々なのですが、いくつかの工具さえあれば自分で簡単に修理出来るケースが多いです。しかし、いくら簡単とはいえ、今まで交換を一度もやったことがない人にとっては不安でしょう。

賃貸物件の場合はパッキンなどの消耗品の交換は借主の負担で行うことを義務付けている契約が多くなっているため、交換は代金を払って水道屋さんなどに依頼している、という人も多いかと思います。特に女性はその傾向が強いのではないでしょうか。

そこで、今回は女性でも出来る簡単な水栓器具の水漏れ修理方法(パッキンの交換方法)をご紹介したいと思います。詳しく手順を追って説明していくので読みながら実践してみてくださいね。

簡単とはいえ手順を誤ると大事故につながるのでご注意を!

 

1.元栓を閉める

水栓器具のパッキンを交換する時は必ず元栓を閉めてから行いましょう。これを忘れてしまうと、作業中に水栓器具からものすごい勢いで水が噴き出してきて大変なことになります。マンションなどの共同住宅であれば確実に漏水事故につながります。元栓のある場所はマンションなどの大規模な共同住宅であれば玄関の扉を開けて扉の隣にあるパイプスペースの中。パイプスペースの無い小規模なアパートや一戸建てであれば敷地内の地面の中にあります。

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パイプスペースの中。手前の水道メーターがついている給水管についている青や緑のバルブが元栓です。(写真の左上のバルブ)これを右にこれ以上まわらなくなるまで回します。

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こちらは地面の中にあるタイプ。

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地面の中にあるタイプは1階の共用廊下などにある場合が多いです。

元栓を締めたら室内の蛇口をひねってみて水が出ない事を確認してみましょう。水が出てくるようなら元栓が締まっていない証拠です。長期間元栓の開閉がされていない場合などは固着していて最初に少し力がいる場合があります。また、元栓が空回りするようなら元栓自体の故障なので賃貸物件の場合は大家さんか管理会社へ修理を依頼しましょう。

これで作業前の準備が整いました。それではパッキン交換をしていきましょう。

 

2.水栓器具のパッキンを交換する(三角パッキン、コマパッキン編)

 

 

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まず水栓器具の構造を確認。各部の名称を覚えておきましょう。洗濯水栓とキッチンの混合水では形状が異なりますが、基本的な構造は同じです。また、家庭用の水栓パッキンは規格がきまっており、寒冷地仕様の一部器具などを除き、どの水栓器具でも共通です。

今回は洗濯水栓で交換をしてみたいと思います。

 

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用意するのは新しいパッキンとモンキーレンチ、プライヤー、ドライバーなどの工具です。100円ショップなどで購入できます。

準備ができたら早速はじめてみましょう。

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3角形のハンドルが付いている一般的な洗濯水栓です。

このタイプの器具から水漏れする個所は、ほとんどの場合がハンドルの下のナット部分からのじわじわ漏水と蛇口先端からのぽたぽた漏水の2箇所です。この2箇所のパッキンを交換していきます。

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初めにカラービスを外します。

指で回しても外れないのでプライヤーやラジオペンチを使って緩めるようにしましょう。

ねじ関係は基本的に右回し=締まる、左回し=緩む と覚えておきましょう。

古い水栓器具は、ビスが固着してしまって工具を使っても簡単に外れない場合もあるので力の入れ具合に注意しましょう。あまり力を込めすぎるとビスが割れてしまいます。

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カラービスが緩みました。あとは指で回して外しましょう。

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カラ―ビスはネジになっているので外すとハンドルも外れるようになります。

ハンドルは真上に持ち上げるだけで外すことが出来ます。

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キッチンなどのプラスチックのハンドルがついている水栓器具の場合は、カラービスのかわりにカラーキャップがついており、つまようじなどでキャップを外してからその下にあるねじをドライバーで回してハンドルを外します。

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続いてパッキンを締め付けているナット(パッキン押さえ)を外していきます。

モンキーレンチを使って反時計回りに回します。ペンチなどで強引に回すと傷がつくのでご注意を。 ちなみにごく少量の水漏れの場合は、このナットを締めることで止まることがあります。

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モンキーレンチで緩めたら、指で回して外します。この時、水が多少垂れるのでタオルなどを用意しておきましょう。

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ナットが外れると上部の三角パッキンとその下の座金が露出するので、交換します。

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この三角パッキンを交換することにより水栓器具のハンドル根本からのじわじわ漏水が止まります。

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さらに露出しているスピンドルをプライヤーで反時計まわりに回してスピンドルを緩めて外します。

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外れたスピンドルをつまんで持ち上げて外します。

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スピンドルを外すと水栓器具の中にケレップが残ります。

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ケレップをピンセットやラジオペンチなどでつまんで取り出します。

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ケレップの先についている黒いゴムの部分が水を出したり止めたりする働きをしているコマパッキンです。

このパッキンだけを交換するのは細かい作業が必要になるので、細かい作業が苦手な人はケレップごと交換してしまうのがよいでしょう。このコマパッキン、ケレップを交換することにより、蛇口先端からのぽたぽた漏水が止まります。

三角パッキンやケレップなどはホームセンターなどで簡単に手に入れることが出来ます。

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新品のパッキンに交換したら、先ほどと逆の手順で元に戻していきましょう。

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これで元通り。水漏れが無いか確認して終了です。

3.水栓器具のパッキンを交換する(Uパッキン編)

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キッチンなどではこういうタイプの水栓器具が多いですが、このタイプの器具の水漏れする箇所として長いパイプ(自在パイプ)の根元があります。

ここには「Uパッキン(自在パイプパッキン)」と呼ばれるゴムパッキンが入っており普段漏水を防いでいますが、ここのパッキンが劣化すると他の箇所と同じく水漏れするようになります。上でご紹介しているタイプの水栓器具にもこのパッキンは入っていますが、キッチン水栓などは自在パイプを動かすことが多く、パッキンの劣化も早くなります。

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Uパッキンの交換は簡単。モンキーレンチでナットを外すと…

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自在パイプが水栓器具から外れるので、根本についているUパッキン(白いプラスチックの押さえリングと黒いゴム)を交換して元に戻すだけです。

Uパッキンは自在パイプの口径によって種類があります。ほとんどの場合は大(口径19㍉)か小(口径16㍉)のどちらかです。また、パッキン断面がU型なので上下逆に取り付けないように注意しましょう。

 

パッキンを交換しても水漏れが止まらない場合

水栓器具本体や自在パイプ自体が腐食等により劣化している可能性が高いです。(特に自在パイプの根本は腐食しやすい)パッキンを交換しても水漏れが止まらない場合は、パイプ交換や水栓器具本体の交換が必要になる場合があるので専門の水道屋さんや大家さん、管理会社に依頼しましょう。

 

特殊なケース

1.一体型止水栓

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外見は普通の水栓器具なのに、ハンドルを外してみたらなんだか構造が違う・・・三角パッキンが無い!ということがあります。

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これはスピンドル、三角パッキン、コマパッキンが一体型になっている特殊な止水パーツです。

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この止水パーツは内部にゴムパッキンがありますが、そのパッキンだけの交換は出来ません。(出来ないと言うより、そのゴム単体が販売されていません。)
そのため、水漏れをなおそうとすると、このパーツ一式の交換が必要になります。実際にホームセンターなどで販売されていますが、このパーツは高額な上に水栓器具の品番ごとに何種類も存在するため、品番の見極めに自身のない方は手を出さない方が無難です。見た目がほとんど同じで交換できたと思っても、ほんの少しの径やゴム径の違いから水漏れすることがあります。ナットを外してこのタイプだったらあきらめて専門の水道屋さん、大家さん、管理会社に依頼した方が良いでしょう。写真は最も一般的なタイプのひとつです。

 

2.シングルレバー水栓

最近の住宅の水栓器具は、2つのハンドルがあるタイプが減ってきて、シングルレバータイプが増えてきています。

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こういった一体型の混合水栓は、レバー内部にカートリッジ型の止水栓が入っていて、止水栓に付随するOリングやパッキンが劣化して水漏れが起こります。
カートリッジ型の混合栓はカートリッジ全体を交換することが必要ですが、各製造メーカーの製品によって規格や型がバラバラであり、それぞれのメーカーの製品でないと適合しません。デリケートな器具のため下手に自分で直そうとすると器具を損壊する場合もあるので、このタイプも専門の水道屋さん、大家さん、管理会社に依頼しましょう。

 

いかがでしたでしょうか。実際にやってみると思ったより簡単にできることがわかると思います。  案ずるより産むが易し。水漏れ事故にだけは気をつけてぜひチャレンジしてみてくださいね。