鍵にはどんな種類のものがある?非常に豊富な鍵の種類と特徴

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普段何気なく使っているお部屋の鍵。防犯を考える際に、鍵はとても大事なもの。どんな鍵を使っているかで大きく防犯状況が変わります。今回は、鍵はどういう構造になっているのか、どういう構造で開くのか。鍵の形や鍵の種類ごとのシステムにどんなものがあるのかなど、私達が意外と知らない鍵の情報をご紹介します。鍵には実に多くの種類と特徴がありますが、それらを知った上で、自分の家の鍵はどれなのか、どのような鍵なら安心なのかを考えてみましょう。

鍵の構造とは

一般的に多く住居に使われている鍵は、「シリンダー錠」と呼ばれているものです。まずはこの「シリンダー錠」の構造についてみてみましょう。

シリンダー錠の構造

「シリンダー錠」の「シリンダー」とは錠前を操作する「鍵穴」の中にある「円筒」の形のもののことです。この円筒の太い外筒の中に、細い内筒が入っていて、鍵を差し込むと、内筒が回転して開くという仕組みになっています。外筒と内筒を貫く複数の障害(タンブラー)に鍵が合わさることで内筒を回転させ鍵が開きます。

鍵の仕組み動画(You Tube へジャンプします)

↑ 実際のシリンダーの動きを動画でみると、構造が一目瞭然ですね。

この「シリンダー錠」には5種類ほどの種類があり、その仕組みの複雑なものが防犯性が高い鍵となります。外観的にも鍵穴の形と鍵の形状などでその種類がわかるようにもなっていますので自分の家の鍵と比較してみて下さい。

 

1.ディスクシリンダー錠

 

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「刻みがあるタイプ」と「窪みの形があるタイプ」の二つがあります。
鍵穴は円弧を描くような金属板が並んでいて、鍵が挿入されると回転する仕組みです。

鍵が挿入されていない状態や形が合わない鍵が挿入されても回転されずロックされるピッキング防止機能構造があるものもあります。
破壊に強い部品も内蔵されているので、防犯性も高く取り付けも比較的簡単です。

現在、日本の一戸建ての半分、マンションの7割ほどがこの「ディスクシリンダー錠」を用いています。広く普及しているのですが、現在ではピッキングで意外とすぐに開いてしまうと言われており、できれば交換がおすすめと言われる注意が必要な鍵です。新しく付ける場合、最近はこのディスクシリンダー錠は付けないようになっています。

ディスクシリンダーキーのメリットは、故障が少ないこと。構造がシンプルなため、故障することが少なく、多少すり減っていたとしても問題なく使用することができます。また、鍵の配列のバリエーションも豊かであり、当時では防犯性が最も高いとされ、主流となっていました。
しかし、その当時はまだピッキングの知識や概念がなく、ピッキングの知識が広まると同時に、ディスクシリンダーキーの有効性は著しく下がってしまうことになります。その後、ディスクシリンダーもピッキング対策に改良が加えられ、防犯性は上がりましたが、それでも基本構造が変わっていないため、有効性が向上することはありませんでした。
その後、下のディンプルキーの登場により、急増したピッキングによる空き巣の案件は劇的に下がり、ディスクシリンダーキーは正式に製造中止になります。

 

2.ピンシリンダー錠

 

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机・金庫・勝手口・玄関などいろいろな場所で使われているシリンダー錠です。
鍵の内部に内筒が入っているのが特徴で複数のピンが一致した場合だけ解錠するメカニズムです。近頃ではピッキングで解錠されやすいところが指摘されており、テクニックがあれば3分程度で開けられます。もしも自宅がピンシリンダー錠ならば防犯性の高い鍵と交換することをお勧めします。

 

3.ディンプルシリンダー錠

 

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2000年代初期に、ピッキングの知識が広がると、空き巣が急増することになります。このピッキング技術が広まってしまったため、防犯性をさらに高めた鍵が作られることになりました。それが、ディンプルシリンダー錠。ディンプルとは、くぼみの意味です。
構造はピンシリンダーと同じですが、鍵の表面に窪みを作っており、この工夫によって鍵穴内部の構造がとても複雑になっており、これまでの鍵と比較すると10倍以上の防犯性能があると高く評価されています。
商品によっては不正複製防止システムがついているので防犯効果は抜群でしょう。使い心地もとても滑らかでひっかかりもありません。
これらのことから現在新たに建築されるマンションや戸建ての鍵の主流となっており、金庫や住宅のキーもディンプルキーに変わりつつあります。

 

ここで、ピッキングについて簡単に説明します。
ピッキングとは、ピックツールを使い、中のピンを上に持ち上げることにより、開錠を行う技術です。ここで詳しく書くのは省きますが、この技術が広まったことにより、2000年には1990年代の100倍以上、ピッキングによる空き巣被害の件数が増えたということから、ピックツールの有効性がお分かりいただけると思います。今では見かけなくなりましたが、泥棒が針金を曲げて、鍵穴の中をこちょこちょとくすぐることで鍵を開け、中に忍びこむというのを見たことがある人は多いと思われます。あれが、ピッキングです。

このディンプルシリンダー錠を用いれば、ピッキングはほぼ不可能になります。ディンプルシリンダー錠は、このピッキングに対抗すべく、さらに構造を複雑にした仕組みであり、ピッキングの難易度は、従来の構造に比べはるかに難しくなっています。実際にこのディンプルシリンダー錠が普及した途端に、1万を超えた件数が半分以上にまで減ったという実績があります。
しかし、この鍵にすれば絶対に大丈夫というわけではありません。ディンプルキーにも質があり、質が悪ければもちろんピッキングがカンタンになるので、過信しすぎるのは禁物です。

 

4.マグネットシリンダー錠

 

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鍵の側面にマグネットがあり、鍵表面にも磁石が入っている鍵です。タンブラーと鍵表面の磁石が反発することで内筒が回って開くシステムです。このS極とN極の配列が複雑になっていて、全てが合わないと回転しませんのでピッキングを行うことが不可能なタイプになっています。

 

5.ロータリーディスクシリンダー錠

 

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普及している「ディスクシリンダー錠」の後発として防犯性を増したタイプになっています。外筒と内筒を貫く部分とタンブラーが別々になっているのが特徴です。それゆえに、複雑な構造になっています。防犯性は高い鍵なのですが、合いカギを作る場合には正確に作らないと開かないということも発生したりするほど精巧な鍵です。

 

これらが住宅に使われている「シリンダー錠」の種類です。ピッキングによる窃盗などの犯罪が増えてきたことにより、鍵は徐々に複雑な形状と仕組みのものに変化してきているのがわかります。

ただ、現状ではピッキングに弱い「ディスクシリンダー錠」が多く普及していますので、自分の家の鍵を確認してここでご紹介したもっと新しい複雑な鍵に交換されるか、他の鍵を付け加えるかの対策を取ってみられることなどをおすすめします。

デジタルキーとは

1.暗証番号錠

 

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鍵を持ち歩かなくてもボタンやテンキーで暗証番号を入力するものです。最近では、住宅の玄関ドアの取手付近に暗証番号錠を付けられることも増えてきました。暗証番号を忘れないようにするのはもちろんのこと、番号を他の人に知られないようにたまには変更したりすることも大事です。

 

2.リモコンキー(リモートキー)、スマートキー

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キーレスで開くもので、車によくあるような鍵を差し込まなくても遠くから開く鍵です。こちらも落としたりすると危険だったり電池交換が必要にはなるので注意は必要です。住宅にはあまり普及していないのが現状です。

どちらも性能的には複雑で防犯性が高くなっているデジタルキーだと言えます。ただ、それぞれに短所もありますので、利便性の問題や安全性の問題、コストの問題などを考えて検討してみましょう。

これからの鍵は

今後は、今までの鍵からデジタルキーに移行していくのではないかと思われます。ただ、デジタルキーはまだ高価であったり、替えるのが大変だったりということでまだそれほど普及はしていないのが現状です。しかし、これからはピッキングが絶対にできない鍵穴がないタイプに徐々に変わっていくことでしょう。例えば「リモコンキー」が2万円以上ではありますが、自分で設置できるタイプがありますので替えてみるのも有効な方法になるでしょう。

ただ、新しい鍵が開発されてもそれを破る犯罪の手法も次々生まれてくるのも現状ではあります。鍵の仕組みも複雑に新しく変化し続けていますので、こうした種類と新しい構造を学ぶことで防犯につなげていきたいものです。

また、防犯上は一つの鍵だけに頼らずに複数の鍵を付けることも推奨されています。空き巣に入られた場合に侵入するまでの時間を手間取らせることで空き巣を断念させることを狙ったものです。侵入するまでに5分の時間がかかれば空き巣も侵入することを諦めるというデータもあります。

 

いかがでしたでしょうか。

鍵も時代とともに変化し、今後もこれ以上に沢山の種類のものが開発されていくことでしょう。時々は、自分の家の鍵が古いものになっていないのか、防犯面を考え直したり、使う人が使いやすい鍵へと変えてみたりすることも考えて下さい。子どもが多いご家庭、高齢の方が多いご家庭など家族が使いやすい形に変えてみるのも大事です。住んでいる皆さん一人一人にとって防犯となるように検討してみて下さい。