「第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」今年も多摩市で開催!〔前編〕

『映画祭』という単語を聞くとまず「カンヌ」や「ベルリン」など、海外の映画祭を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、日本でも様々な映画祭が毎年開催されており、その中から個性あふれる作品が世の中に送り出されています。その中でも「TAMA CINEMA FORUM」(通称「多摩映画祭」)は、今年で27回目を迎える歴史ある映画祭の一つです。豪華ゲストが登壇しての授賞式はもちろん、若手作家を発掘するためのコンペティションや、ゲストが登場してのトーク&ライブなど様々なプログラムを楽しむことができます。映画を通じて地域活性化にも貢献しているTAMA CINEMA FORUMの多彩な魅力について「株式会社 和光」の社員がインタビューしてきました。答えてくれたのは、TAMA映画フォーラム実行委員会 委員長の竹内昇さんです。
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市民団体が運営する日本で最大規模の映画祭

—映画祭の規模が毎年大きくなっていますよね?
竹内さん:そうでもないですよ(笑)。市民団体なので資金面はやりくりが大変ですが、おかげさまでスポンサー様が毎年増えています。和光さんもありがとうございます。

—今年の多摩映画祭(以下略称)は11月18日から11月26日まで開催されますが、毎年どのように運営されているのですか?
竹内さん:市民団体を中心に運営を行い、多摩市によるサポートを受けながら活動しています。市民団体で運営している映画祭としては、日本でも最大規模ではないでしょうか。他の映画祭では授賞式だけだったり、未上映作品のコンペティションだけだったりしますが、わたしたちの映画祭ではコンペと授賞式、それから色々な特集企画を加えて1週間以上開催しています。会場は3会場ありますが、いずれも駅からのアクセスが良いので、会場をはしごする方もたくさんいらっしゃいます。

—3会場で1週間以上というのはすごいですね。豊富な内容が詰まった映画祭だと思うのですが、全体のコンセプトを教えてもらえますか?
竹内さん::わたしたちの団体名には「フォーラム」という単語が入っていますが、その言葉の通り「広場」のような映画祭を目指しています。映画を媒体にして、沢山の人が集まって盛り上げていくようなイメージですね。そして人々が集う事で、多摩市全体が活気づく映画祭にしたいと考えています。

日本映画界を代表する俳優や監督が登壇する「TAMA映画賞授賞式」

—映画祭の初日の「TAMA映画賞授賞式」にはどれくらいの方がいらっしゃるのですか?
竹内さん:昨年は悪天候にも関わらず、会場であるパルテノン多摩大ホールの約1400席が満席になりました。良い席を取りたい人は、会場近くのホテルに前日泊まって、朝6時や7時に並び始めるようです。

—例年かなりの豪華ゲストが登壇されますが、今年もすごい顔ぶれですね。
竹内さん:HPを見てもらえば分かりますが、かなり豪華なゲストが来てくれます。その他のプログラムでも本当に色々な方が出演されるので、楽しみにしていてください。私が大ファンだった人も来るので、今一生懸命ダイエットしています。こんな無様な腹でトロフィーは渡せないと思って(笑)

—ゲストの皆さんは、多摩映画祭にどんな印象を持っているように感じますか?
竹内さん:俳優や監督の皆さんからは、「スタッフの『映画が好きだ』という気持ちが伝わってくる」「アットホームで良かった」という声をいただくことが多いです。授賞式が終わった後、大きな控え室を使ってパーティーをするのですが、昨年「特別賞」を受賞した柳楽優弥さんに最後まで残って頂き、スタッフ一同楽しい時間を過ごすことができました。

—各会場で行われるプログラムにはどんなものがあるのですか?
竹内さん:日本映画だけではなくて洋画やドキュメンタリーも上映されますし、ゲストを招いてのトークコーナーも予定しています。外国映画には日本初公開の作品もありますが、その時にはこちらで翻訳して字幕を付けたりしなければならない作品もあるので大変です。(笑)

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※2016年度授賞式撮影

世界に羽ばたく若手監督を発掘する「TAMA NEW WAVE」

—多摩映画祭の特徴でもある「TAMA NEW WAVE」について教えてもらえますか?
竹内さん:劇場未公開の30分~100分の作品を対象とした若手作家のコンペティションです。一般の映画ファンであるわたしたち実行委員と、当日観客からなる一般審査員が
グランプリを決める観客視点のコンペティションであるのが特徴です。ここ最近では、グランプリ受賞作やノミネート作品が映画館で場公開されることも増えてきて、新人監督の「登竜門」だと評されることもあります。コンペティションノミネート外の作品でも、審査を担当する実行委員に強く支持された作品は「ある視点」という部門で上映しているのですが、これがまた個性的な作品ばかりで面白いんです!

—多摩市を舞台にした作品も送られてきますか?
竹内さん:送られてきます。永山のショッピングセンターや団地を舞台にした作品があったりしますね。多摩センターはモノレールの駅の壁が変わっていて面白いのでその辺りを舞台にした作品も。でもそれで作品が受賞しやすいというのはないですね(笑)。

—受賞されてから、大きく活躍される監督もいらっしゃいますか?
竹内さん:もちろんです。今日本映画界で注目されている二宮健という監督がいますが、彼は高校3年の時にコンペティションへ作品を送ってきたんですよ。それを審査員みんなで見た時に「おーっ」となりました。ストーリーは「高校の友達が彼女にふられちゃって」のような自分の周りの狭い世界の話だったのですが、映像と語り口がとっても面白くて。「なんかこいつすげえなあ」とスタッフの間で評判になったので、「ある視点」で上映することになりました。それから彼は大阪芸術大学に入学し毎年作品を送ってきてくれたのですが、作品のレベルが毎年グングン上がっていっていました。最後に送ってきた作品が一般の劇場で公開されて、ドイツの映画祭にも招待されていました。配給会社の人もこのNEW WAVEを見に来るので、若手の監督にとっては大きなチャンスになっていると思います。

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※2016年度授賞式撮影

「TAMA NEW WAVE」は、他の大きなコンペで最終選考に残った作品でも一次二次審査で落選することもある、レベルの高いコンペとしても知られています。学生の来場者は「TAMA NEW WAVEある視点」の作品を無料で鑑賞できます。一般の方もプログラム内は入替なしで鑑賞できるので、かなりリーズナブルな料金で楽しむことができます。秋のお出かけスポットとして、家族や友達で訪れてみてはいかがでしょうか。
また、グランプリの決定には、実行委員会のメンバーが最初に審査をしますが、その選考ではかなり揉めるそうです。そんな映画祭の裏側についてもインタビューしてきたので、後編をお楽しみに!

第27回映画祭 TAMA CINEMA FORUM
〔開催日時〕
2017年11月18日(土)〜11月26日(日)

〔開催場所〕
・パルテノン多摩 大ホール/小ホール
〒206-0033 東京都多摩市落合2-35
小田急多摩線/京王相模原線/多摩都市モノレール「多摩センター駅」から徒歩5分
・ベルブホール
〒206-0025 東京都多摩市永山1-5
小田急多摩線/京王相模原線「永山駅」から徒歩2分(ベルブ永山5階)
・ヴィータホール
〒206-0011 東京都多摩市関戸4-72
京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」(西口)から徒歩2分(ヴィータ・コミューネ8階)

〔公式HP〕
http://www.tamaeiga.org/2017/